人間と演劇研究所特別講座 第9回 WS合宿2017.11.3-5

11/3-5秩父大滝「からだとことばといのちのレッスン」WS合宿


日程:11月3日(金) 西武秩父駅12:30集合 ~ 5日(日) 西武秩父駅16:30解散

場所:埼玉県立大滝げんきプラザ(埼玉県秩父市大滝 5944-2)

定員:10名

費用:43,000円(レッスン参加費・宿泊費・食費・西武秩父駅からのタクシー料金-乗車時間片道40分-を含む)

申込み問合せ:メール karadazerohonpo@gmail.com または 電話 090-9019-7547 瀬戸嶋まで。

その他:西武秩父駅までは池袋駅から特急利用で1時間20分です。



合宿では、宮沢賢治さんの童話を一つ取り上げて、最終日3日目に、全員で朗読劇をします。鹿になって舞い踊ったり、風になって舞台を吹き抜け雪を降らせたり、太陽に向かって感謝の歌を歌いあげたり、森に向かって呼びかけたり、、、。賢治さんの物語は人と自然との交流を描いたファンタジーです。その世界に遊ぶ、それがレッスンの最終目標になります。

 

物語には「いのち」の躍動が描かれています。その躍動を我がことと受け取り楽しむために、私たちは小説や物語の本を読むのでしょう。このワークショップでは、物語を眼で読んで頭に思い描くのではなくて、私たち一人一人が持っている、想像力(創造力)を駆使して、物語の世界に飛び込んで、その世界を実際の体験として、みんなで旅をするのです。

 

朗読劇といっても、誰か観客に演じて見せるための舞台ではありません。日常という平坦な時空の世界を離れて、「いのち」の躍動に満ちた、物語世界に遊ぶための舞台=非日常の世界です。祭りの場ですね。

 

「野口体操」と「竹内敏晴からだとことばのレッスン」は、日常生活のために身にまとった緊張の壁を取り払い、物語の世界に自らを投げ入れるための、手がかりを与えてくれます。

社会の中で生活を営むために、私たちは、常に緊張を身にまとっています。自分が自分であるために――これは同時に他者が他者であるためでもあるのですが――身構え=緊張を自らの「からだ」に強いているのです。私が私であるために、皮膚を境にして外界や他者との間に境界(壁)を築いているのです。この仮設された壁は、自分を守るためと同時に、自らの「いのち」の自由自在な働きを閉じ込めてもいるわけです。

 

(一)想像の世界に入っていくためには、身にまとった緊張を解きほぐし、心身の細やかな感受性を取り戻し、自らの「いのち」の働きに自らを委ね安らぐこと。
(二)その安らぎの中から立ち昇る息づかい(「いのち」の現れ)を、そのまま「こえ」(声)として他者に手渡すこと。
(三)物語を「こえ」に出して語ることで、文章として書かれた言葉の息遣いを、全身で感じ取り、言葉のリズムや色合いに触れ、物語の光景をその場に呼び起こし、語り手・聞き手共々に、その世界に飛び込んで行く。
(四)私ではない私、それは鹿であったり風であったり山猫であったり巌であったりと、その物語の登場者としての私を生きるのです。私という限定を離れ、様々なイメージに身を任せ、物語の世界に遊ぶとき、そこに本当の自由を体験することが出来るのです。【(一)野口体操・(二)~(四)竹内レッスン 】

 

おおよそこんな流れに沿って、3日間のレッスンは進んでいきます

都会生活の気ぜわしさを離れ、秩父の山々に抱かれた自然の中、ゆったりと「いのち」の風にうながさ れ流れあう「からだ」 響き合う「ことば」を生きる喜びを、ご一緒しましょう。生きる気力が、新たに自分の中から湧き出てくることでしょう。

人間と演劇研究所代表 瀬戸嶋 充・ばん


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上記の内容で、パンフレットを作りました。興味をお持ちの方に、ご紹介いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
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