特別講座『からだで語る物語の世界』(からだこえことばのWS)-16


◇日時 2017年9月10日(日)13時00分~19時00分
◇場所 新宿区若松地域センター4階和室「はなみずき」(団体名:ひとつ会)
新宿区若松町12-6(大江戸線若松河田駅より3分)
◇定員 6名
◇参加費 11,000円


「レッスン」の言葉の意味を調べて驚きました。「授業」の意味と決めてかかってたのが、ネットで調べてみたら「lesson」の語源はラテン語の「読むこと」から始まっている言葉。現代英語では「授業」と言う意味のほかに、キリスト教で「日課として聖書の一節を読む(朗誦する)」と言う意味があるようです。
声に出して「読む」ことが「レッスン」!!!「からだとことばといのちのレッスン」は「読むこと」だったのです。宮沢賢治さんの童話作品を、繰り返し声に出して読んできたわけは、「レッスン」が「読むこと」だったからです(笑)
日本語でもともと「読む」は「呼ぶ」だったそうです。「読む」とは本来、声に出して読む(ヨム=ヨブ=呼ぶ)ことです。賢治さんの「言葉(文字・文章)」を介して「いのち」から「いのち」への呼びかけがなされる。そのとき自他の境界がなくなり「いのち」が流れあい、物語の世界が呼び覚まされる。そして私たちは、物語の世界へと誘(いざな)われるのです。
竹内敏晴のやっていた「呼びかけのレッスン」とは、「いのち」から「いのち」への「呼びかけ」だったのだと言い始めていた私にとって、「レッスンとは読むこと」とは、目玉がビックリマークになるような発見でありました(笑)
秋の気配が空気に漂い、またまた気分あらたに、賢治作品に挑戦です。楽しい楽しい挑戦です。どうぞ皆さま、6時間の長丁場(と言ってもいつもあっという間ですが)にお付き合いください。こんどはどの作品を読むか、選ぶのがとても楽しみです。ご参加をお待ちしています。
(せとじま・ばん)



◇申込み メールまたは電話にて、お名前・連絡用電話番号をお知らせください。
・メール karadazerohonpo@gmail.com
・電話 090-9019-7547(瀬戸嶋)
◇その他 当日はからだを締め付けない動きやすい服装を用意してください。(G パン・スカートは不向きです)
◇WSの内容については、人間と演劇研究所ブログをご参照ください。
・ブログ http://karadazerohonpo.blog11.fc2.com/


私は宮沢賢治の「ことば」に魅せられて来ました。
ことばのもつ独特の響き、リズム、音色。そしてそれらが私たちの「からだ」を通して語られるとき、いのちとしての自然の織りなす世界が、私たちの目の前に展開されます。
賢治童話は眼で読むだけでは、その素晴らしさに触れることが出来ません。それは彼がその妹や弟に読み聞かせることを前提として書かれたものだからでしょう。
野口体操で「からだ」をひもとき、竹内からだとことばのレッスンで「こえ」と「ことば」をひらき、賢治作品の世界イメージとの出会いを深めていきます。
ことばを語ること、声を発すること、仲間とからだ全体での響き合うこと。それらの「喜び」を体験してみたいと思う方は、どなたでもどうぞいらして下さい。
(せとじま・ばん)