からだとことばといのちのレッスン


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野口体操


野口三千三(1914~1998)体操教師・東京芸大名誉教授。野口の独創的な身体観に基づく体操。著書に『原初生命体としての人間』(岩波現代文庫)、『野口体操・からだに貞く』(春秋社)、『野口体操・おもさに貞く』(柏樹社)。類を見ない身体哲学に基づく実践に、ぜひ触れてほしいと思う。(瀬戸嶋=1981~1998年に野口三千三氏に師事)

 

竹内からだとことばのレッスン


竹内敏晴(1925~2009)演出家・竹内演劇研究所主宰・宮城教育大学教授・南山短期大学教授。からだとことばのレッスン(竹内レッスン)は演劇に留まることなく、日本語教育・障害児教育・身体思想・身体表現・コミュニケーションワーク等々、さまざまな分野に影響を与えた。多数の著作在り。聴唖体験から話し言葉を自ら回復する過程は『ことばが劈かれるとき』(ちくま文庫)に詳しい。(瀬戸嶋=1981~1988年竹内敏晴に師事。恩師)

 


林竹二


林竹二(1906~1985)哲学者・東北大学教授・宮城教育大学学長。ソクラテスの研究者、退官後は自らの哲学の実践として、各地の学校で授業行脚を続ける。学ぶこと・教えることへの深い洞察は、人間への信頼の道をひらく。『林竹二著作集』(全10巻、筑摩書房)のほか著書多数。日向康による『林竹二・天の仕事』(現代教養文庫)も参照してほしい。(瀬戸嶋=1980年林竹二に私淑することをきかっけにレッスンの道へ入る)
 

宮澤賢治


『鹿踊りのはじまり』『注文の多い料理店』『セロ弾きのゴーシュ』『銀河鉄道の夜』『狼森と笊森・盗森』『雪渡り』『どんぐりと山猫』『水仙月の四日』。声に発して読むとき、浮かび上がってくるリズムと音景色、いのちの交歓のイメージは、他の作者には見られない。縄文時代の無文字文化に連なる言葉遣いが、賢治の物語りには書き込まれているのだろう。(瀬戸嶋=幼少時より作品に触れる。日本語の身体表現を学ぶレッスンの一番のテキストとして賢治童話を利用)