12/2@大久保「からだとことばのレッスン」定例会-199



冬の入り口。道端は黄や赤の落ち葉に埋もれ、ふと顔を上げると青空と風に舞い散る紅葉が目に入ります。陽に照らされた空気や建物さえ、きらきらと輝いて見える。空気が澄んでこの季節ならではの光景です。
そんな瞬間を「垣間見る」「我を忘れて魅入る」。
用事や目的に心を煩され考えに耽ると、そんな光景は消え去り平板ないつもの景色に連れ戻されてしまう。垣間見るとは意識をしてみるのではない。意識(考え・思考)の流れに縛られているところへ、ひょいと風に舞い息づく、現実の光景が飛び込んでくる。自意識という垣根が途切れて、その隙間(垣間)へと引き込まれ、「我を忘れて魅入る」。我(=自意識・垣根)を忘れて。
それでは誰が魅入るのか?それが「からだ」です。輝きにみちた在るがままの光景を「からだ」が映し取るのです。「きれい」とか「美しい」そんな言葉をわすれて、「からだ」と光景の境がなくなる。「魅力」が私のからだに入り込んで、しばし「いまここ」へと意識の縛りを離れて魅入る。
最近の「からだとことばといのちのレッスン」では、宮澤賢治童話の朗読を繰り返しています。賢治の作品を「声に出して読むこと」は、「いまここ」に息づく物語世界の輝き(=魅力)を垣間見ることです。難しいことではありません。昔ながらの、くつろぎの中の囲炉裏端での昔語りのようなひと時です。どなたでもどうぞいらして下さい。
(せとじま・ばん)


定例会では「野口体操」(野口三千三氏創始)と「からだとことばのレッスン」(竹内敏晴氏創始)をベースにしたWSを行っています。
毎回、参加される方の思いや要望を伺いながら、皆さんの「からだ」と「ことば」の情況に応じてワークを進めています。
「からだ」や「ことば」との新たな出会いを求める方、どうぞいらして下さい。
レッスン模様は人間と演劇研究所ブログで発信しています。
http://karadazerohonpo.blog11.fc2.com/


■日時 2017年12月2日(土)15:30~17:00
■会場 新宿区大久保地域センター3階「和室」(JR新大久保駅徒歩8分・地下鉄東新宿駅徒歩7分)
■会費 5,000円
■申込み メールまたは電話にて、参加日とお名前をご連絡ください。
■連絡先 メール karadazerohonpo@gmail.com (瀬戸嶋宛)
電話 090-9019-7547
■その他 当日はからだを締め付けない動きやすい服装を用意してください。(Gパン・スカートは不向きです)