会場を「神奈川県YMCA三浦ふれあいの村」に変更しました。

変更後の詳細は、こちらでご案内しています。


人間と演劇研究所特別講座 第10回 WS合宿2018.2.10-12

2/10-12-秩父大滝「からだとことばといのちのレッスン」WS合宿


日程:2018年2月10日(土) 西武秩父駅12:50集合 ~ 12日(月) 西武秩父駅17:00解散
場所:埼玉県立大滝げんきプラザ(埼玉県秩父市大滝 5944-2)
定員:7名
費用:43,000円 レッスン費・宿泊費・食費と西武秩父駅から大滝げんきプラザまでのタクシー代金一人当たり 往復5,000円を含みます。
申込み・問い合わせ:メールもしくは電話にて、瀬戸嶋まで。
メール karadazerohonpo@gmail.com 電話 090-9019-7547
その他:西武池袋駅から西武秩父駅までは、特急レッドアロー号の利用で1時間20分です。


ダウンロード
第10回合宿WSパンフレット
ダウンロードのリンクをクリックしてご覧ください。詳細についてご案内しています。上記の画像をクリックしてもご覧いただけます。
パンフレット web.compressed.pdf
PDFファイル 209.9 KB

昨年11月に引き続き秩父大滝げんきプラザでの開催になります。プラザの宿泊研修施設を一棟丸ごと借り受けて、空調のよく利いたフローリングの広間で、気兼ねなくレッスンに集中できます。青少年の育成施設のため、食事は質素で宿泊は男女別の大部屋ですが、お風呂も広く、気持ちよく過ごせる環境です。西武秩父の駅からタクシーで40分ほどかかる 立地ではありますが、標高900メートルの山頂直下に位置し、秩父の山並みに囲まれ見晴らしの良い宿舎です。

 

合宿の良さは、時間を気にせずにゆったりと「からだ」と「ことば」への出会いを深めていけることです。定員も7名に限り、一人一人のレッスンに時間をかけることができます。3時間~4時間という普段の定例会の短い時間の中では、手をかけることのできない、深い集中が可能になります。

 

日常のストレスやしがらみを離れて、のびのびと自由にふるまえる自分を楽しんでください。


今回も宮沢賢治の童話作品をテキストにして、いきいきとした「ことば」に出会うことを目指して、レッスンを進めます。

 

最終日には、賢治作品の朗読劇をすることで、からだ全体でのびのびと自分を表現してみる。また、仲間とともにことばの響き合いと交流を思い切り楽しみます。

 

「からだとことばといのちのレッスン」では、『野口体操』によって「からだ」の強張りをときほぐし、深い呼吸を取り戻し、その場に静かに安らぐ自分を見つけます。『竹内レッスン』は「こえ」と「ことば」の解放を目指します。明るくしなやかに、全身に響きわたる一人一人の本来の「こえ」を取り戻し、「ことば」のリズム(=息づかい)がひらかれることで、 詩や物語の言葉に籠められたイメージを呼び起こします。

 

「からだとことばといのちのレッスン」の内容は、言葉での説明が難しいのですが、「からだ」と「こえ」「ことば」への様々なアプローチをもって、無理なくていねいに充分に時間かけて一人一人の個性的な表現を見出して行きます。その成果に 見(まみ)えるのが、最終日の朗読劇です。(レッスンの実際の内容はブログをご参照ください。ホームページには動画を掲載しています。)自分自身の新たな表現の可能性を発見することは、自己への信頼を回復することです。山を下り日常に帰り、いきいきと生活を楽しむために、合宿ではその手がかりを発見できることでしょう。

 

さまざまな方々の参加をお待ちしています。初めての方でもどうぞ。「からだ」と「ことば」の豊かさを、ひいてはご自身の本来の豊かさを、共に育んでいきましょう。

 

2017.11.18記 人間と演劇研究所代表 瀬戸嶋 充・ばん


【11月第9回WS合宿-開催時のパンフレットより】

 

合宿では、宮沢賢治さんの童話を一つ取り上げて、最終日3日目に、全員で朗読劇をします。鹿になって舞い踊ったり、風になって舞台を吹き抜け雪を降らせたり、太陽に向かって感謝の歌を歌いあげたり、森に向かって呼びかけたり、、、。賢治さんの物語は人と自然との交流を描いたファンタジーです。その世界に遊ぶ、それがレッスンの最終目標になります。
 
物語には「いのち」の躍動が描かれています。その躍動を我がことと受け取り楽しむために、私たちは小説や物語の本を読むのでしょう。このワークショップでは、物語を眼で読んで頭に思い描くのではなくて、私たち一人一人が持っている、想像力(創造力)を駆使して、物語の世界に飛び込んで、その世界を実際の体験として、みんなで旅をするのです。
 
朗読劇といっても、誰か観客に演じて見せるための舞台ではありません。日常という平坦な時空の世界を離れて、「いのち」の躍動に満ちた、物語世界に遊ぶための舞台=非日常の世界です。祭りの場ですね。
 
「野口体操」と「竹内敏晴からだとことばのレッスン」は、日常生活のために身にまとった緊張の壁を取り払い、物語の世界に自らを投げ入れるための、手がかりを与えてくれます。
社会の中で生活を営むために、私たちは、常に緊張を身にまとっています。自分が自分であるために――これは同時に他者が他者であるためでもあるのですが――身構え=緊張を自らの「からだ」に強いているのです。私が私であるために、皮膚を境にして外界や他者との間に境界(壁)を築いているのです。この仮設された壁は、自分を守るためと同時に、自らの「いのち」の自由自在な働きを閉じ込めてもいるわけです。
 
(一)想像の世界に入っていくためには、身にまとった緊張を解きほぐし、心身の細やかな感受性を取り戻し、自らの「いのち」の働きに自らを委ね安らぐこと。
(二)その安らぎの中から立ち昇る息づかい(「いのち」の現れ)を、そのまま「こえ」(声)として他者に手渡すこと。
(三)物語を「こえ」に出して語ることで、文章として書かれた言葉の息遣いを、全身で感じ取り、言葉のリズムや色合いに触れ、物語の光景をその場に呼び起こし、語り手・聞き手共々に、その世界に飛び込んで行く。
(四)私ではない私、それは鹿であったり風であったり山猫であったり巌であったりと、その物語の登場者としての私を生きるのです。私という限定を離れ、様々なイメージに身を任せ、物語の世界に遊ぶとき、そこに本当の自由を体験することが出来るのです。【(一)野口体操・(二)~(四)竹内レッスン 】
 
おおよそこんな流れに沿って、3日間のレッスンは進んでいきます

都会生活の気ぜわしさを離れ、秩父の山々に抱かれた自然の中、ゆったりと「いのち」の風にうながさ れ流れあう「からだ」 響き合う「ことば」を生きる喜びを、ご一緒しましょう。生きる気力が、新たに自分の中から湧き出てくることでしょう。